脳の劣化防止にアラキドン酸

乳児の成長はそばで見ていると素晴らしく、感動するほど早いものです。
母乳やミルクを飲むこと以外は不慣れだった赤ちゃんも、1歳になると歩行します。
また、笑ったり泣いたりすることにも意思表示が強まり家族との縁も深まります。

こうした身体と情緒の発達には、脳の発達があるからです。
では、こうした時期以外には脳機能は発達しないのでしょうか。
3歳までに脳機能は完成すると言われていますが、大人でも記憶力には差があります。

一般的には加齢とともに記憶力などを司る海馬が老化していくと言われます。
しかし、これはあくまでも個人差があります。
歳をとっても記憶が達者で、脳機能にも衰えが見られないのはなぜでしょうか。

研究を重ねた結果、そうした人たちの特徴として食事に工夫が見られました。
それは青魚など、一定量の脂質とアラキドン酸が含まれている食べ物を食していることです。
生活がアクティブで運動もしている高齢者は、好んでアラキドン酸の豊富な魚や肉を食べています。

健康な歯がないから、とあきらめる人も確かにいます。
しかしあきらめるのではなく咀嚼出来る程度にも食べることがマストです。
健康の秘訣は粗食にあると思われがちですが、バランスが大切です。
アラキドン酸のサプリメントなども各メーカーから盛んに販売されているので、足りない方は補うべきでしょう。